シリエ、ルイ【宝石彫刻師】
Siries, Louis
18世紀のフランス人宝石彫刻師(c1686-c1766)。ルイ15世御用達のフランス人ゴールドスミスであったが、1740年にフィレンツェに定住し大公国立ギャラリーのディレクターに任命された。宝石彫刻を独学で学んだといわれる。最もよく知られるカメオはラピスラズリによる『サトウルヌス(農業の神)と十二宮』や同じくラピスラズリによる『裸のヴィーナス像を囲む十二神』の群像、『ガニュメデと鷲』、『勝利の女神像で装飾した楯と兜で武装したパラス』の胸像などがあり、後者にはいくつかのヴァージョンがある。