イタリアのゴールドスミス＆ジュエラー、エンリコ・セラフィニ（1913-1968）は、当初はフィレンツェで記念品やドナテッロのブロンズの複製を製作したり他のメゾンのためにジュエリーをデザインあるいは製作したりしていたが、1947年にピアッツァ・サンタ・フェリチタ4番地にブティックをオープンすると、その名声はたちまちフィレンツェを越え、イタリアを越えて広まった。1950年代に、彼は珍しい花や植物、エキゾティックな動物をモティーフとした彫刻的な自然主義スタイルのジュエリーを製作するが、彫金に多色のエナメルを施し様々な宝石をセットしたその卓抜な品質で評判を呼ぶ。1957年、彼はダイヤモンド・インターナショナル・アウォーズを受賞した最初のイタリア人となった。顧客にはアドレイ・スティーヴンソンやスタヴロス・ニアルコス夫人、コンスエロ・クレプシ伯爵夫人エミリオ・プッチ侯爵らが名を連ねた