用語集

ヘネル【ジュエラー/メゾン】

Hennel

1730年代にデイヴィッド・ヘネル(1712-1785)によって創立されたロンドンの主要なジュエラーにしてシルバーウェア・メーカー。その伝統的なジュエリーとモダン・ジュエリーの双方における非常にイギリス的なスタイルは、たちまち貴族階級と王室のメンバーを顧客に抱えるほどにアピールする。第二次世界大戦まで盛大なイヴェント用の豪奢なパリュールに加えて、様々なタイプのジュエリーを世に送り出した。中でも象革のブレスレットやサメの歯を飾ったネックレスなどのスポーツ・タイプのジュエリーは有名で、その他カフリンクスやタイピン、シグネット・リング、クルマをモティーフにしたチャーム、紋章ジュエリーや軍用のバッヂなども製作した。1928年からはフランス人のシャルル・ブルーノが加わり、カルティエやブシュロン、ショーメといったパリのジュエラーたちとの競合にもかかわらず、ロンドンの顧客たちを惹き付け続けた。その後大手資本の所有となり、ニュー・ボンド・ストリート12番地に店舗を構えている。