作品名 | ネオ・アッシリアン ブラウンカルセドニー シリンダーシール |
制作年 | 紀元前8世紀 – 紀元前7世紀頃 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ブラウンカルセドニー |
ブラウンカルセドニーによるネオ・アッシリアンのシリンダーシールにイングレイヴィングで彫りこまれているのは、絡み合う山羊の前に立つ半神的勇者と崇拝者で、2頭の山羊の頭部はそれぞれの肩の上で捩り合うように交差し、顎鬚を生やした半神的勇者は一方の手で鹿の後ろ脚を捉え、もう一方の手に半月刀を持っている。
紐から掲げていつでも使用できる状態になったこのようなシールは、バビロニア文明における紀元前3500年頃に初めて登場した。それらはアッシリア人たちにも採用され、紀元前538年のペルシアによるバビロンの征服まで使用が続けられた。このように長い年月にも関わらず、こうした半神的勇者と崇拝者を表現したテーマにとどまらず、縦長のフォルムと長く引き伸ばした図像の様式化という点においても変化は見られなかった。