作品名 | ダイヤモンドとシードパールのソトワール |
制作年 | 1920年頃 |
制作国 | アメリカ |
制作者 | カルティエ |
素材 | プラチナ、ダイヤモンド、パール、シードパール |
ミルグレインを施したプラチナとダイヤモンド、パールのソトワール。グレイッシュグリーンを帯びたパールは、両サイドを4粒置き交互に、4石ずつのコレットセットダイヤモンドで縁取った帯状に組まれ、一方は先端のバトンからダイヤモンドを同心円状に配したクラスプに、もう一方は対のバトンからより大きなもう一つのダイヤモンドの同心円の装飾へと繋がっている。このセンターフロントから下がるグリークキーのモティーフよりさらに、ダイヤモンドで縁取りセンターにコレットセットのダイヤモンドを配したロッククリスタルのプラークが二重のループによって提げられ、総仕上げとしてダイヤモンドを戴くパールのタッセルが提げられている。
ダイヤモンドのモティーフで装飾しタッセルを提げたシードパールのソトワールは、第一次大戦後も数年間は流行を保った。同心円、方形のプラーク、そして角ばったグリークキーのモティーフも、アール・デコの典型である幾何学的なフォルムへの嗜好に沿ったものである。このデザインは、当時のチュニックスタイルのドレスと共にローウェストまで届く長さで着用された。