制作年 | 1580年頃 |
制作国 | イタリア |
制作者 | 未詳 |
素材 | エナメル、ゴールド |
サイズ | L23mm, W23mm, H6mm |
ルネサンスのエナメルとゴールドのリングは、フープの先の突き出したショルダーにチェイシングとエナメルが施され、赤いキャップを被った道化師を表したそれが握り合った手の形をしたベゼルを支えている。
“フェデ”すなわち握り合った手のモティーフは、ローマ人たちによって婚姻の契約の条件への新郎と新婦の両家族の合意を跡付けるものとして用いられた。
それは長い歴史を持ってきたが、中世の時代に愛と信頼を意味するものとして再び登場し、それ以来19世紀に入っても大いに人気を保った。
ここにあるように、このルネサンスのヴァージョンは彫刻的な性格のショルダーを有しており、外側に突き出すとともに鮮やかにエナメルが施され、互いの手が互いの手の中で安んじている。