作品名 | レダとハクチョウのペンダント |
制作年 | 1898年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | ブルー・サファイア、エナメル、ゴールド |
サイズ | L65mm, W50mm |
ゴールド・ペンダントは、エナメルを施したゴールドの睡蓮のフレームの中に長く編んだ髪を乾かしている女性の裸像が収められている。彼女は足元のプリカジュールによる青い池に浮かぶハクチョウを見つめており、ハクチョウは嘴を彼女の方に向けて近づいている。フレームの基底部には、2本のスイレンの間にダーク・ブルーのサファイアがあり、長方形の縁飾りに囲まれている。パリのルネ・ラリック製作、1898年頃。
美しいニンフのレダをハクチョウに変身したジュピターが誘惑する物語は、ルネ・ラリック(1860-1945)に対して美女の裸像という彼のお気に入りのモティーフ、すなわち伸ばした両腕で高く支えられた流れるような長い髪が縁取る美しい顔、青い水の上を進む優雅な長い首のハクチョウ、そしてスイレンあるいはハスの葉と花々といったモティーフを展開する口実となっている。このペンダントは、特定の機能にも縛られず自由に下げることができる点が、このような一服の絵画で満たす理想的なスペースを彼に提供している。その絵は古典芸術をオリジナルとしながらもアール・ヌーヴォーの精神で全面的に表現し直されている。Y.ブルンハンマー著『ルネ・ラリックのジュエリー』(ニューヨーク刊、1998年)183ページ参照。