作品名 | 秋の葉のリング |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | ダイヤモンド、エナメル、ゴールド |
サイズ | L28mm, W22mm, D22mm |
ゴールド・リングのフープは2つに分かれて葉柄へと続き、その黄褐色のエナメルを施した葉がショルダーと長いベゼルに配したブリリアント・カット・ダイヤモンドを囲んでいる。ルネ・ラリックとサイン入り。パリ製、1900年頃。
その小さなサイズにもかかわらず、偉大なアーティストであるルネ・ラリックによって拓かれたニュー・スタイルの主調的なテーマを表現していることから、彼のリングは、男性と女性の両者によって着用され、最も人気があり目にもとまるジュエリーであった。ここでは、ゴールドへの回帰と自然にインスピレーションを得たモティーフと結び付いたエナメルの使用が、このリングを当時の主流のジュエラーたちのデザインとの差異を際立てているが、加えて、ラリックの卓越ぶりを如実に物語るさらなる特徴を具えている。それは、フープとショルダー、ベゼルが単体として一体化していることで、そのためにフープから立ち上がる茎から、葉が有機的に成長しているかのように見えるとともに、その秋色と非常に効果的に対比されるダイヤモンドのブリリアントな輝きが、このリングを着用する人の手へと視線を引き付け、彼または彼女が芸術的な趣味の持ち主であることを即座に理解させたであろう。