ヴァン・クリーフ&アーペル【ジュエラー/メゾン】
Van Cleef & Arpels
1906年にジュリアンとルイ、シャルルのアーペル兄弟と彼らの義理の兄弟に当たるアルフレッド・ヴァン・クリーフの4人によって創立された、20世紀のパリを代表するジュエラー。創立者たちは全員がジュエラーとダイヤモンド・ディーラーの一族の出身で、オリジナリティあふれるデザインと高品質の宝石によって、たちまちのうちに世界中の裕福な顧客たちを魅了した。特に1925年のパリ装飾美術博覧会ではバラの花のブローチがグランプリに輝き、ヴァン・クリーフ・アンド・アーペルの名前はアール・デコ・スタイル・ジュエリーの代名詞ともなる。また1930年には第1号の”ミノディエール”が創造され、その新しいネーミングを帯びたヴァニティ・ケースは同社のトレード・マークとなった。1933年には現在も同社の独壇場であるミステリー・セッティングの開発に成功。その他にもカデナ・ウォッチやルド・エキサゴン・ブレスレットなど技術とデザインが融合したジュエリーを次々と打ち出した。戦後もウィンザー公爵夫人を始め国際的な著名人を顧客に抱え、ジップ・ネックレスなどの歴史的クリエイションを送り出す。パリのプラス・ヴァンドーム22番地に本店を構え、ロンドン、ニューヨークを始めファッショナブルな高級リゾートに支店を展開。100年を経た現在も、世界の主要都市に展開するパリの代表的なインターナショナル・ジュエラーである。