用語集

ヴァグネル、シャルル【ジュエラー/メゾン】

Wagner, Charles

ベルリン生まれのジュエラー兼シルバースミス、シャルル・ヴァグネル(カール・ワグナー、1799-1841)は、1829年頃にパリに居を構えて、ジュエラー兼宝石研磨師オーギュスタン=メダール・マンティオンと共同し、すぐに斬新かつ革新的なマスターとして頭角を現した。中世、殊にルネサンス・アートの再生において、彼は並ぶもののない先導者であった。弟子のF. J. リュドルフィを共同経営者に迎えた彼は、デザインとモデリングを実践しシルバースミスおよびゴールドスミス、ジュエラーとしての技術を完璧にマスターし、ニエロの技術を復活させるとともに特許を取得した。1834年と1839年に産業博覧会ではゴールド・メダルを獲得し、国王ルイ・フィリップ王家の庇護を受けた。その影響を受け継承したパリのジュエラーには、F. D.フロマン=ムーリスやJ. V. モレル、J. ヴィエズ、F. J. リュドルフィらが挙げられる。