作品名 | 考古学リヴァイヴァル アレキサンダー大王のカメオブローチ |
制作年 | 紀元前2世紀 - 紀元前1世紀 |
制作国 | 古代ギリシャ |
制作者 | 未詳 |
素材 | アゲート、ゴールド |
ゴールド・ペンダントの円形のフレームはフィリグリーとグラニュレーションで装飾され、オニキスによるアレキサンダー大王の頭像カメオを囲んでいる。彼の乱れ髪にはディアデムが、また耳の上のブラックの層にはゼウス・アモンの角が冠され、彫りの深い眼をして右向きの横顔を見せている。カメオは紀元前2~1世紀、セッティングは19世紀後半。
アレキサンダー大王(356-331 B.C.)は短期間のキャリアにもかかわらず、彼の勇気と知性はその肖像を崇めたポントゥスの王ミトリダデス6世などの後継者に霊気を与えた。ここでは、紀元前331年にリヴィア砂漠のシヴァにあるゼウス・アモンの聖域を訪れた後のアレキサンダーが描かれているが、その時に彼は神の子であるとの声明を受け、それ以降、彼の特徴的なアトリビュートとして神のパワーの象徴である耳の上の角を採用した。全歴史を通じて称賛されるとともに、“グレイト”(大王)のタイトルを贈られた数少ない支配者の一人であるこのアレキサンダーの肖像カメオを着用することによって、このヴィクトリア時代のブローチの所有者は、ギリシャ文化と詩文、哲学、芸術への親しみを表明したのである。