作品名 | エッケ・ホモ シェルカメオ ペンダント |
制作年 | 19世紀中期 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド、シェル |
レーニ・グイード(イタリア 1575-1642)の同名の絵画(ルーブル美術館収蔵)にインスパイアされた作品。
エッケ・ホモとは、ユダヤにおけるローマ総督ポンテウス・ピラトが審問所の前に集まった群衆に向かって発した言葉で「この人を見よ」の意。紫のローブをまとい、茨の冠を被ったイエス・キリストが連れ出されると群衆は「Crucify Him」(=十字架に架けよ)と口ぐちに叫んだ。この主題はルネサンス期にヨーロッパの絵画の中にとりいれられるようになった。キリストの表情は芸術家の腕のみせどころで、受難による苦しみと彼を糾弾する人々への憐みを表している。ゴールドのフレームは天使たちが、キリストを讃える聖歌を歌っているかのように見える。