作品名 | エロスのイヤリング |
制作年 | 紀元前300年頃 |
制作国 | ギリシャ |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド |
ゴールドイヤリングはそれぞれが鏡像の形を成し、上部の円盤のビーディングによる縁飾りの中には葉と葉の間に螺旋を伴うフィリグリーのロゼットが配され、そこからエロスの像が掲げられている。彼は裸で、手でドレープを掴んでいる。
古代ギリシャの造形的なゴールドジュエリーにおいて、アフロディーテーテ(英:ヴィーナス)の息子としてのエロスは愛と欲望の象徴であり、特にイヤリングのテーマとしてポピュラーなものである。羽が生えていることから、彼は着用している女性を恋人の目により魅力的にしようと、彼女のもとに舞い降りているかのように見える。最盛期のギリシャジュエリーを特徴づけているのは、一般的に神々を表現した、このようなゴールドのミニチュア彫刻である。