作品名 | オパールとガラスのローズ・ペンダント |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | オパール、エナメル、ダイヤモンド、ゴールド、ガラス |
サイズ | L61mm,W93mm |
フレンチ・アール・ヌーヴォーのオパールとダイヤモンド、エナメル、ペーストの“バラの花束”のペンダントはルネ・ラリックによるもので、そのオープンワークのプラークのセンターにはオーヴァルのカボション・オパールがローズ・カット・ダイヤモンドの取り巻きの中に配されており、グリーンのプリカジュール・エナメルの葉を伴うピンクの不透明なガラスのバラの花束と棘のあるイエロー・ゴールドの茎を表している。
ここにおいてラリックは伝統的なペンダントと永遠に人気のテーマであるバラを取り上げ、それらをアール・ヌーヴォー様式の真髄であるジュエリーへと最新化している。プリカジュール・エナメルを施した棘のある茎の上のペイル・ピンクのバラのカスケードは、彼の自然への熱愛によってインスピレーションを受けたものであり、彼はそれを室内と屋外の双方で観察した。花を伴わないことは決してなく、彼の職業上の同僚であるアンリ・ヴェヴェールは、彼が自分の工房の中でいかに仕事をしたかについて次のように記述した。「絵筆を手に……ありあまるほどの花々に囲まれ、カラーの繊細さとフォルムの優雅さを彼はじっと見つめていた」。彼はこのヴィジョンを、ダイヤモンドの控えめな輝きと組み合わせたレインボー・カラーのオパール、そしてエナメルを施したゴールドの葉を付けたガラスのバラ、といった珍しい素材を使用し、画家、ガラス作家、彫刻家の芸術を天才的に融合させることにより、モダンなジュエリーに変換した。