作品名 | カードゲーム リング |
制作年 | 18世紀中期 |
制作国 | イギリス(推定) |
制作者 | 未詳 |
素材 | エナメル、ダイヤモンド、ゴールド、シルバー |
サイズ | L10mm, 18mm, 16mm |
ゴールドとシルバーのリングはフープがショルダーの部分でフォーク状になってオープンワークのベゼルを支えている。エナメルを施されたベゼルには4枚のトランプが描かれており、ダイヤとハートのエース、ハートの5と7のセンターにはオールドカットダイヤモンドがセットされ、各カードの間にもダイヤモンドがセットされている。
このリングが思い起こさせるのは、18世紀の男女がカードゲームに費やした時間とお金だが、ギャンブルは彼らの主要な娯楽の一つであった。このようなリングは数点現存しており、カードがそれぞれ違っていることから、幸運なプレイヤーの勝利の手を記し置くために注文されたとも考えられる。その他の実例は、D.スカルスブリック著『リングの歴史』(講談社インターナショナル刊、2004年)112ページのNo.251、同じく「リングス、愛と権力と情愛のシンボル』(ロンドン刊、1993年)134ページ、およびB.チャドゥーア著『アリスとルイス・コッホ夫妻のコレクション』(リーズ刊、1994年)No.865を参照のこと。