作品名 | キューピッド インタリオ リング |
制作年 | 紀元前4世紀 - 紀元前3世紀 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド |
ゴールドのリングは丸い大きなベゼルに、二人のキューピッドが房になって下がるブドウを収穫しているシーンが彫られている。一人が梯子を上がり、地面に座っているもう一人にブドウを手渡している。
シールとして使用するというよりもむしろ装飾的な目的のこのキューピッドのシーンは、ワインのためのブドウを収穫する農場労働者に擬したもので、愛の女神のイメージに対するヘレニズム的な趣味と、都市に住む人々の田園生活へのノスタルジーにアピールしたものである。いたずら好きの子供のキャラクターとしてのキューピッドとその仲間たちは、職人や俳優、納付、騎手の恰好でたびたび描かれ、常に、ここにあるように自分達のしていることに忙しく没頭している。