作品名 | クロス型 リング |
制作年 | 4世紀(ローマ時代後期)※フープ:恐らく後世 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド、ルビー、エメラルド |
ゴールドリングのフープはビーディングを施したショルダーへと続き、クロス型のベゼルを支えている。ベゼルには2石のエメラルドがオブロング(長円形)型のセッティングに留められており、そのセンターの丸いセッティングに留められた第3のエメラルドの上下にはルビーが2石ずつ同じ丸いセッティングにセットされている。
このリングにセットされている色のコントラストと石の数は、希少な宝石に対する関心を反映しており、ローマ帝国の数々の征服によって刺激されたものである。同じようなコレットセッティングに関しては、チャドゥーア・シンプソン著『リングス;アリスおよびルイス・コッホ・コレクション』(リード刊、1994年)No.438を参照。