作品名 | ゴシック ピエタ リング |
制作年 | カメオ:15世紀、リング:後年 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド、コーネリアン |
ヴェールを被り、膝にキリストの遺骸を抱える聖母マリアを三角形のコーネリアンに刻んだカメオ。
ギリシャやローマの宝石彫刻の技術を用いてはいるが、このミニチュアの彫刻は、古代の作品ではなく、当時隆盛したゴシック美術を基にして製作されたものである。単色のコーネリアンを用いているため、作家は人物像を磨きあげることで背景とのコントラストを際立たせている。深い悲しみを表現したこの小型のカメオは、もともとはロザリオの先端に下げられていたものと思われる。