作品名 | ジョッキー&ホース ブローチ |
制作年 | 20世紀初期 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド、エナメル、シンセティックサファイア |
プラチナとゴールドのブローチは競走馬が写実的にデザインされ、ボディにはダイヤモンドが、ジョッキーの載る鞍と手に持った鞭、ジャケットは、シンセティックサファイアで表されている。さらにダイヤモンドをセットしたキャップを被りジョドバーズ(乗馬ズボン)履き、ブラックエナメルによる膝までのブーツを履いている。
幅広い様々なアウトドア活動の熱烈な愛好者のためのスポーティングジュエリー、射撃やフィッシング、狩猟、クリケット、テニスなどは長きにわたるイギリスの専門分野であり、他の国の追随を許さなかった。イギリスにおけるホースレースは「ザ・スポーツ・オブ・キングス(王たちのスポーツ)」として知られていたが、その人気の高さは競走馬とジョッキーのスカーフピンやブレスレット、ブローチの数の多さで確認される。このようなジュエリーは馬のオーナーのために、あるいはオーナー自身によって製作依頼されたものと思われるが、恐らく重要なレースでの勝利を記念するもので、オーナーの専用のレーシングカーを纏ったジョッキーが描かれている。そのファミリーの女性によってホースレースやその他のスポーツイベントの会合の折に着用されたものであろう。