作品名 | ホワイト・オパールのソトワール |
制作年 | 1899-190年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | ホワイトオパール、ダイヤモンド、エナメル、ゴールド |
サイズ | L34mm, W174mm |
長いゴールドのソトワールは、グリーンの葉とゴールドの実を付けたスクロールした葉付の小枝によるオブロング(長円形)のリンクで構成されており、そのチェーンの中のオパールの間に配された各末端はエナメルとダイヤモンドのロータスの花が女性像をエンボスしたオープン・プラークの上にあしらわれている。女性はアウロスすなわちダブル・フルートを演奏しており、頭を後ろに振り向け自ら奏でる曲の音に踊るかのようにドレープが波打っている。女性はそれぞれオパールの上に立ち、獰猛そうな見かけの爪で保持されている。オリジナル・ボックス入り、蓋にはイニシャルのMPが、その内側にはR. Lalique, 40, Cours la Reineとスタンプされている。
長さ174 cm、パリ製、1900年頃。
裕福でファッショナブルな顧客を掴むためにルネ・ラリック(1860-1945)は、時計やロルニェット、香水瓶といった必携のアクセサリーを保持するためにボディを横切って着用する宝石で飾ったチェーンに代わるものを提案した。
ここでは、彼は好みの宝石のひとつであるホワイト・オパールを使い、蔓性植物によるリンクによって他にはないようなソトワールを創造した。リンクの両端にはエキゾティックな睡蓮の花が自分たちの曲の音に合わせて踊る女性のミュージシャンたちの像の上にあしらわれている。S.バーテン著『ルネ・ラリック:ジュエリーとオブジェ・ダール』(ミュンヘン刊、1977年)no.207によれば、この湾曲したフレームの中のモティーフは、元々はイヤリングのためにデザインされたものであった。