作品名 | ダイヤモンド ラヴァリエール |
制作年 | 1910年頃 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | プラチナ、ダイヤモンド |
ミルグレインを施したプラチナとダイヤモンドのラヴァリエールは、カトルフォイルとコレットセッティングされたダイヤモンド、S字型リンクの連なりで構成されたチェーンの両端が、グリークフレット(卍繋ぎ)の装飾をされ湾曲したバーへと繋がり、そこから1本のダイヤモンドチェーンが吊り下がる一方、両端が対になったオープンワークの花かご、ネックチェーンの方は下の中空の円に収めた2石のラウンドダイヤモンドで仕上げられている。
このタイプのダイヤモンドとプラチナのネックレスは、ボディスの下の方に吊り下げ、1石のスライドでジョイントした上で先端に2石のさらなるデコラティブなモティーフをつけ、時として違う長さで吊り下げるものであるが、その名称である「ラヴァリエール」は流行の絶頂にあったロープ状に編んだパールに代用となるものを提供したが、アール・デコジュエリーの長いソトワールの前兆となるものである。同じくこれが有利であったのは、先端のモティーフが独立してイヤリングとして着用するために着脱式のものもあったという点である。