作品名 | トリプル ベゼル リング |
制作年 | 13~14世紀 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ゴールド、サファイア、ガーネット |
ゴールドリングのフープから続くショルダーは三重の「パイディッシュ(パイ皿)」ベゼルを支えており、そこには2石のガーネットの間に1石のサファイアがセットされている。
宝石は全てカボションカットになっている。
このリングのシンプルなデザインは典型的な中世のもので、カボションカットの自然なドーム状の宝石の使用についても同様である。独特なセッティング方法はオーブンで焼かれるパイ皿に似た形状から「パイディッシュ」と呼ばれる。
中世の時代を通じて、ガーネットとサファイアは稀少性と美しいカラーによって珍重されただけでなく、同じく護符としても用いられ、直用する人を不幸と病から守ると考えられたが、2石のガーネットは二重の防護を提供するものとなっている。