作品名 | ブラックオパール ペンダント |
制作年 | 1910年頃 |
制作国 | 未詳 |
制作者 | 未詳 |
素材 | ブラックオパール、サファイア、パール、ルビー、ダイヤモンド、プラチナ |
このプラチナ製の楕円形のペンダントにはブラックオパールがセットされ、ルビーとサファイア、エメラルドのラインがこれを取り巻き、ダイヤモンドとパールの葉と頂点をボウノットで結んだリボンの内側に収められている。
ブラックオパールを際立たせるためにデザインされたこのペンダントは、宝石が産出されたと思われるオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州のライトニング・リッジは、世界で最も良質のブラックオパールの産地として認められていた。その鮮やかなカラーによる遊色効果は、ゲル状の硬いシリカの曲面を通過する光の干渉によるものであることから、それを最大限に楽しむためにカボションカットにされるが、ルビーとサファイア、エメラルドによる枠を使うことによってそれが繰り返されている。
繊細な葉とリボンのフレームが、エドワーディアンらしい優雅さの仕上げの調子を添えている。細いプラチナのチェーンから提げられているこのペンダントはどのようなカラーのドレスにも着用でき、レースでトリミングしたネックラインに調和して美しく映える。