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ヘレニズム ブルーカルセドニー ペガサス インタリオ

作品名 ヘレニズム ブルーカルセドニー ペガサスインタリオ
制作年 紀元前1世紀
制作国 ギリシャ
制作者 未詳
素材 カルセドニー
サイズ L15mm, W12mm, L3mm

作品説明

この非常に優れたインタリオは、ペガサスが羽ばたくことなく地上からゆっくりと空へ向かって上昇する瞬間を表しており、あたかも神の力により引き寄せられるかのような不思議な力で浮き上がり、休息状態のように真っ直ぐ伸ばされたペガサスの脚が浮遊感をいっそう際立たせている。馬の頭と鼻部分は非常に精緻に彫られており、半ば口を開き筋肉を緊張させ恍惚としているかのように見える。短いたてがみと翼は控えめに彫られて示唆に富み、身体全体は解剖学的正確さで丁寧かつ繊細に表現されている。インタリオの表面はわずかに凸状で、鏡面研磨されている。カルセドニーはオパールがかった上品なブルー、白いインクルージョンが巧みに使われ、まるで雲のように見える。軽い摩耗の跡がある。

本作のインタリオの表現とスタイルは、ヘレニズム期の作例の中でも一級品である。この神話上の生き物は、大抵は地面に足が付いた状態(しばしば片方の前足を上げた状態)で表現されるか、もしくは飛行中でも駆歩のように足を屈曲したダイナミックな姿勢で表現される(U. Pannuti ナポリ国立美術館のカタログを参照)。