作品名 | マリッジ リング |
制作年 | 7世紀頃 |
素材 | ゴールド |
ゴールドリングのフープが支えるラウンドベゼルには結婚の場面が彫り込まれており、その中でキリストが男性と女性の右手をつなぎ合わせて二人を祝福している。
この重要なリングは現存しているリングの大きなグループに属しており、ビザンティンにおける結婚のキリスト教化された儀式を特徴づけている。複数の異なるものがあり、その中ではキリストが結婚するカップルの頭の上にクラウンを被せており、また彼らの胸像による肖像の間には1体のクロスがあるというものだが、とはいえこのタイプのものが最もポピュラーであったと思われる。双方の右手をつなぎ合わせることはローマ人の婚礼における慣習で、男性と女性の家族間の契約が合意されたことを示すものだが、このキリストの隣在はいかにこの慣習が浸透してキリスト教徒の儀式になったかを示している。