作品名 | メダル型の肖像ペンダント |
制作年 | 1610年頃 |
制作国 | ドイツ |
制作者 | クリスチャン・マーラー |
素材 | ゴールド、パール、エナメル |
サイズ | L63mm, W31mm |
ゴールドのペンダントは、一方の面にブランデンブルグーバイロイト辺境伯クリスチャンの胸像によるメダル型の肖像が、「CHRISTIAN DG MARCH BRANDE」の銘刻入りで、その裏側には妃のマリア・フォン・プロイセンのものが「MARIA DG MARCH BRANDE」の銘刻入りで表されている。両人とも右向き横顔を見せ、ドレスの細部はカラー・エナメルが施され、上部にはブルーとグリーン、ホワイトのスクロールワークが冠されている。提げ環が付き、下にはパールが吊り下げられている。
このタイプのメダル型の肖像は、ミニアチュールや宝石彫刻のいずれより生産がはるかに容易で、君主が忠義の働きに報いるための肖像ジュエリーに対する需要を満たした。その受領者たちはこれらの王室からの寵愛のしるしを誇りとしてゴールドチェーンに提げたが、そうすることで法と秩序、臣民の繁栄の責任を負う国家元首の肖像を広めたのである。