作品名 | オパール・リング |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | ゴールド、ホワイトオパール、エナメル |
サイズ | L17mm, W22mm, D27mm |
緑色のエナメルで装飾され幅が広がったゴールドの爪が縦長のオパールを留めたリング。
小品ではあるが、このリングには、ラリックの特徴全てがよく顕われている。ゴールド、卓越したエナメル細工、そして、彼のお気に入りの石、オパールが使われている。ラリックはジュエリーに使う石を選ぶ時、石そのものの本質的要素によって選ぶのではなくて、石の持つ審美的要素で選んでいる。オパールが不幸を運んでくるという迷信を、ラリックは否定している。虹色の光りが溢れでるような大きなオパールは、人々の注目を集め、このリングを着けていた人のアーティスティックで型にはまらない趣味のよさを表している。ジュエラーとしてのキャリアでは後期にあたる1900年頃から、ラリックはリングを作りはじめた。ティアラ、櫛、ペンダントに比べると小品ではあるが、ラリックの天才的要素が顕著にあらわれたリングは、大変人気があった。この特徴のあるデザインはオパールリングだけではなく、パールリングにも使われている。