作品名 | 抱擁するカップルのハット・ピン |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | ゴールド |
サイズ | L93mm, W15mm, H5mm |
長いゴールドのハット・ピンの上部は、外套のように背中を広く覆う長い髪の毛を抱くカップルが表されている。
革新者ではあったが、ルネ・ラリック(1860-1945)はまたルネサンスの造形的伝統におけるゴールドスミス(優れた金細工師)でもあった。この彫刻的なハット・ピンにそれが示されており、前面におけるように裏面もしっかり肉付けされている。彼はゴールドを自分の好みのテーマに使用した。それはヌードで、ここでは長い髪の美女がスリムな身体の若者を抱いており、ともに幸福に輝いている。喜びに溢れて絡み合うこの二人は、明らかにダンスの音楽に酔いしれている。ベル・エポック期の色々なものを載せた重いハットを固定することを意図したものではあるが、これはジュエリー以上のもの、1点のミニチュアの芸術作品である。