作品名 | ルネ・ラリック製作 オパールとスイートピーのペンダント |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルネ・ラリック |
素材 | オパール、エナメル、ゴールド |
サイズ | L145mm,W68mm |
フレンチ・アール・ヌーヴォーのオパールとエナメル、イエロー・ゴールドの“スイートピー”ペンダント/ブローチは、ルネ・ラリックによるもので、主要なオープンワーク・プラークは、センターに多色エナメルの枝垂れるスイートピーの花と蕾の形をした縁飾りの中にオーヴァル・カボションのオパールが配され、一対のスイートピーのクラスター上部飾りに繋がるエナメルを施したオーヴァルのリンクのチェーンから吊り下げられている。いくつかのプラークに “LALIQUE”とサイン入り。
ここでは、ラリックはスイートピーのはかない美しさによってインスピレーションを受けた。それはレースをあしらったソフトなパステル・カラーのベル・エポックのドレスの上に、低い位置に垂らして着用するようにデザインされたペンダントのテーマである。そのトップのセクションはボディスに固定されているので、下のパートはピンによってしっかりと位置が保たれているトップとは違って、チェーンの上で自由にスウィングすることができ、さらに着用する女性の動きを追って、違ったアングルから鑑賞することができるようになっていた。自然の中にあるように柔らかくカーブしたブラウンの花びら、そしてよりダークな蕾の色合いは、エナメルを施した茎に固定された大きなオパールから輝き立つ様々なカラーと調和よく結び付いている。悪運をもたらすと信じられていたことから19世紀の間は多分に軽視されたオパールのこのような使用によって、ラリックは型にはまった因習的なジュエリーからの独立を示している。