作品名 | ロシアンクラウンジュエル フローラルスプレイブローチ |
制作年 | 1780年頃 |
制作国 | ロシア |
制作者 | 未詳 |
素材 | ダイヤモンド、シルバー |
18世紀後期のロシア製のシルバーとゴールドのフラワー・スプレイは、それぞれリボン飾りのボウで結ばれたオールド・ブリリアント・カット・ダイヤモンドをグラデュエイションにチャンネル・セットした茎の上に、センターのクッション・シェイプのオールド・ブリリアント・カット・ダイヤモンドの回りにセットしたペア・シェイプ・ダイヤモンドによる7枚の花びらの花が載っている。クローズド・バック、シルバーのセッティング。
A. F.フェルスマン著『ロシアの財宝 ダイヤモンドと貴石』(1925年、モスクワ刊)パート4、no. 188、プレイトXCIIIを参照のこと。1927年3月16日のクリスティーズ・ロンドンのセール、ロット54。
エカテリーナ2世の治世下におけるロシアの宮廷生活の驚くべき華麗と豪奢を想起させるこれらのダイヤモンド・フラワーは、豪華なブロケードとヴェルヴェットのボディスとスカートの上に縫い付けてブリリアントなきらめきを放つべく、ひとつのセットとして作られた同じようなオーナメントの一部に属するものである。ダイヤモンドのセットの仕方は、宮廷ジュエラーのルイ=ダヴィッド・デュヴァル(1727-1788)のスタイルのものである。