作品名 | ローマ時代 牧羊神のインタリオ |
制作年 | 紀元前1世紀~1世紀 |
制作国 | 古代ローマ帝国 |
制作者 | 未詳 |
素材 | 縞メノウ |
サイズ | L21.4mm, W18.3mm, H3.3mm |
古代ローマのバンディッド・アゲートによる牧羊神パン。フラットなオーヴァルのバンディッド・アゲートによるインタリオには牧羊神パンが描かれている。パンは山羊の耳と脚をしており、岩の上に腰掛けてペドゥム(牧人の杖)を肩に担いで演劇用の仮面を見つめている。
演劇の神であるパンは、俳優たちが舞台で着用する仮面を大いなる集中力を持って研究している。演劇はギリシャおよびローマの人々のお気に入りの娯楽で、彼らは都市毎に円形競技場を建設した。
この題材については、現在ゲッティ・ヴィラに所蔵されているボードマン著『ザ・マールボロー・ジェムズ』no.62を参照されたい。両者とも同じ頑健なスタイルを見せており、唯一の違いはゲッティのインタリオではパンがペドゥムではなくサーサス(ディオニュソスの杖)を肩に担いでいることである。