作品名 | 信仰心のリング |
制作年 | 17世紀 |
制作国 | ボヘミア |
制作者 | 未詳 |
素材 | クオーツ、バイオレット・サファイア、ゴールド |
ゴールド・リングのブラック・エナメルによる葉の痕跡を留めるフープの先のショルダーは、オクトフォイル(8枚葉)のベゼルを支え、そこにセットされた8個のファセットを施したバイオレット・サファイアがクォーツのバックグラウンドにはめ込まれた聖母子の絵を縁取っている。
17世紀はローマ・カトリックが宗教として復活を遂げた時代であり、新たな教会が建設され、僧院や女子修道院が創設され、巡礼者たちの目的地が確立された。これはどこかの聖地で購入されたものかもしれない。と言うのは、他にも似たようなものがあるからで、それについてはB.シャドゥール著『リングズ』(1994年刊)を参照のこと。