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森の中のニンフのブローチ

作品名 森の中のニンフのブローチ
制作年 1900年頃
制作国 フランス
制作者 ルネ・ラリック
素材 ゴールド
サイズ L21mm, W58mm

作品説明

長方形のゴールド・ブローチの細い縁飾りに枠取られたプラークには、森に住むニンフが描かれており、彼女は木の枝を掴んでプールでの水浴から出ようとしている。
ルネ・ラリックを示す“Lalique”のサイン入り。フランス製、1900年頃。

解説

自然と女性的な美しさを結び付けているこのプラークは、ルネ・ラリックのお好みのテーマであり、フランスにおける彫刻したメダイヨンのアートのリヴァイヴァルを例証するものである。このムーヴメントは1870年頃に始まり、オスラル・ロティとジュール・シャプランによって完成の域まで高められたが、両者の作品は明らかにラリックに影響を与えた。
このオリジナル・モデルが、“トゥール・アレデュイール”(縮小機)として知られる機械を使って原寸に縮小されたものである。繊細に仕上げられ、精巧に細部が表現されたこれは、昼間の装いにふさわしいゴールド・ジュエリーにメダリストの技術がいかに巧みに採用されたかを物語る実例となっている。これにラリックの天才ぶりを刻しているのは、まるで夢の中に現れたかのように神秘的なニンフの見え方である。
これはパリのミュゼ・リュクサンブールで開催された『ルネ・ラリック ― 例外的なジュエリー1890-1912』展(2007年3月7日―2007年7月29日)において展示されたもので、カタログの115ページに掲載されている。

ダイアナ スカリスブリック