作品名 | 葉と花のジュエリー |
制作年 | 1900年頃 |
制作国 | フランス |
制作者 | ルイ・オーコック |
素材 | ゴールド、エナメル、ダイヤモンド、パール |
ゴールドとエナメル、ダイヤモンド、パールによるジュエリーは、葉を付けたくねった茎の形をしており、黄褐色のゴールド色のエナメルを施した8個のカップ型の花を支えている。それらの花はダイヤモンドの雄しべを付け、その上に鋭く尖ったゴールドの縁飾りが冠されている。
ルネ・ラリックの雇い主として、ルイ・オーコック(1850-1932)はアール・ヌーヴォージュエリーの基礎を作った一人とみなすことが出来るが、そのアール・ヌーヴォージュエリーは1900年にパリで開催された万国博覧会に非常に大きな感動を与えた。このジュエリーは、彼のエナメル技法に対する熟練した技術を、自然主義的な葉と花のモティーフの使用を、そしてシンプルなシェイプと対称性への嗜好を見事に物語るものである。これは、カルティエやブシュロン、ショーメといったグランド・メゾンによって製作された因習的なダイヤモンドによるガーランドスタイルジュエリーに対して、その代わりとなるものを確実に提供し、芸術的な嗜好を具えた女性たちの賞賛を勝ち取った。