作品名 | 2本の矢のペンダント |
制作年 | 1910年頃 |
制作国 | ロシア |
制作者 | ファベルジェ |
素材 | プラチナ、サファイア、ダイヤモンド |
ミルグレインを施したプラチナとダイヤモンドのペンダントは、2本の矢が矢羽と鏃の付け根でラヴァーズノットによって結ばれており、リボンは3石のコレットセットサファイアでハイライトされている。下には着脱式のペンダントがあり、大き目のサファイアがダイヤモンドで取り囲まれてセッティングされている。
対になった矢のモティーフはキューピッドに関連したもので、彼はそれで男と女の胸を射るが、これは18世紀のセンチメンタルジュエリーに由来するもので、男女を一緒に縛るラヴァーズノットも同様である。しかしサファイアとダイヤモンドのセッティングへのミルグレインを施したプラチナの使用は、このデザインに間違えようのない20世紀の外観を与えている。こうしたペンダントはウェディングギフトとして製作されたものに違いない。