カルティエ【ジュエラー/メゾン】
Cartier
1847年にルイ・フランソワ・カルティエ(1819-1904)によってパリに設立され、1世紀半を超えた現在もなお隆盛を誇るフランスの代表的なジュエラー。1872年に息子のアルフレッド(1836-1925)がメゾンに加わり、後にその長子のルイ(1875-1942)も参加して、1898年にはリュ・ド・ラ・ペ13番地に本拠を構える。1902年、アルフレッドの次男ピエール(1878-1964)がロンドンに支店を開き、1903年にはニューヨークにも支店をオープンした。ルイ・カルティエはジュエリーに新しい貴金属プラチナを導入したことでも有名なジュエラーだが、そのプラチナによるルイ16世リヴァイヴァルはガーランド・スタイルとしてヨーロッパ中を席巻する。顧客にはイギリスのエドワード7世を始め各国の王侯貴族が名を連ねた。1933年からはルイの信任を受けたジャンヌ・トゥーサンがハイ・ジュエリーの部門を統括し、戦後もウィンザー公爵夫妻を始めとして数多くの著名人を惹きつけ続ける。1970年代に経営は一族の手を離れたが、ブランドの名声は陰るところを知らず、全世界に多数の店舗を展開する代表的なインターナシュナル・ジュエラーとして君臨している。