用語集

アゲート【宝石素材】

agate

横方向から見て縞模様のあるカルセドニーで、ほぼ透明のものから不透明のものまである。水平方向に重なった層の色は含まれる不純物によって決定される。微小な結晶の集合体で多孔質であることから、色を強調するために着色されることが多い。かつては、ドイツのイーダー・オーバーシュタイン近郊でグレーやレッド、ピンク、イエロー、ブラウン、ペイル・ブルーなどの天然の美しい色彩のものが採掘されていたが、今では採り尽くされてしまった。現在の主な産地は南アメリカだが、色は概してグレーで縞目がはっきりとしないため、様々な色に染色されている。染色の際、染料の吸収度が各層の多孔性の度合いや水分含有量によって異なるため、色に変化が生まれる。白い層は緻密なクォーツの集合体であるため、色をほとんどもしくはまったく吸収せず、白いまま残る。