ガスキン、アーサーとジョルジナ【ジュエラー/メゾン】
Gaskin, Arthur & Georgina
イギリスのバーミンガム出身のアーサー・ガスキン(1862-1928)は、同市のアート・スクールでジョルジナ(1868-1934)と出会い、二人は1894年に結婚した。バーミンガムのジュエラーおよびシルバースミス養成の専門学校の校長(1902-1924)であった彼は、ジュエリーのデザインと製作を自前で行った。ラファエル前派のサークルと近い関係にあったガスキン夫妻は、当時のバーミンガムの大勢であったステレオタイプ化した画一的なものとは異なる、芸術的なジュエリーを創造した最初のジュエラーの一員である。彼らはシンプルなジュエリーからスタートし、それらをアーツ・アンド・クラフツ展協会(1899-1916)およびバーミンガムの画家と工芸家の展示会に出展した。1901年の国際ストゥディオ展には29点を出品し、またリバティ社のキムリック・ブランドのジュエリーの立ち上げに対しては匿名で貢献した。彼らのスタイルはカールしたワイヤーのテンドラル・モティーフを特徴とし、時としてエナメルが施されたり花に見立てたカラード・ストーンがあしらわれた。後には、ワイヤーによるフィリグリーワークのデザインも手がけた。