サウリーニ、トマッソおよびルイジ【宝石彫刻師】
Saulini, Tommaso and Luigi
ローマ出身の傑出したイタリア人宝石彫刻師兼メダル製作家の親子。トマッソ(1793-1864)はローマ在住のデンマーク人彫刻家トルワルドセンの下で学び、1836年にワークショップを設立する。1857年にヴィア・デル・バブイノに移転し、彼も息子のルイジ(1819-83)も死��までそこで活動した。彼らのカメオはトルワルドセンやジョセフ・ゴットの彫刻作品のスケッチから製作されたもの、またアントニオ・カノーヴァからインスピレーションを得たものもあるが、オリジナル作品も大いに製作した。古典的な主題を描いたカメオが英国王室向けに数多く製作されたが、同時代の著名人たちの肖像も製作。いくつかのカメオはイギリスの新古典主義の彫刻家サー・ジョン・ギブソンがデザインしたゴールドのフレームにマウントされており、カステラーニが製作したものもある。彼は1840年代にヴィア・デル・バブイノに住まったトマッソの友人で、彼のデッサンから数多くのカメオが製作された。