チェリーニ、ベンヴェヌート【ジュエラー/メゾン】
Cellini, Benvenuto
イタリア・ルネサンスを代表するフィレンツェの彫刻家にしてゴールドスミス、ベンヴェヌート・チェリーニ(1500-71)は、1540年まで教皇クレメンス7世のパトロナージュの下にローマで仕事を行った。同年、フランス王フランソワ1世に請われてその宮廷に赴くが、その際フランソワ1世はレオナルド・ダヴィンチを遇したのと対等の礼をもってした。ウィーン美術史美術館所蔵の代表作の『サリエラ』(イタリア語で塩入れ)は、そこで製作された。1545年にフィレンツェに戻ると、生涯にわたってコジモ・デ・メディチのパトロナージュを受けて活動した。2つの著作『自伝』と『金銀細工概論』でも知られ、彫刻家としては『ペルセウス』が代表作となっている。