ヴィチェンツァ出身のイタリア人宝石彫刻師（1468-1546）、通称ヴィチェンティノ。教皇クレメンス7世に招聘され、ローマで150のコインとメダルの鋳型を彫った主任メダル製作家としても知られる。ファルネーゼ枢機卿に重用され、その作品は長くイタリアのゴールドスミスの手本とされた。クレメンス7世は彼から受難のシーンを装飾したクリスタル製の聖体容器を2,000金スクゥーディの高額で購入し、フランス王太子と教皇の姪のカトリーヌ・ド・メディシスの婚礼に際してフワンソワ1世に贈った。