ナポリのゴールドスミス＆ジュエラー、ジアチント・メリッロ（1816-1915）は、古典主義スタイルに独自の解釈を加えたデザインで知られる。ロスト・ワックス技法による作品も多く、古代ジュエリーの複製品は納入業者として関係のあったカステラーニ社の製品からインスピレーションを得たものだが、悪質なディーラーはこれを本物のアンティークとして販売したほどのレベルであった。サインの入ったものが少ないため、商標を捺印した専用ケースを伴わない場合は特定が困難である。