モレル、ジャン・プロスペル【ジュエラー/メゾン】
Morel, Jean-Prosper
ジャン・プロスペル・モレル(1825生)は、著名な宝石研磨師、ゴールドスミス&ジュエラーであるJ. V.モレル(1794-1860)の息子として1825年パリに生まれる。父親の許で徒弟修業を行い、1848年からモレル社のロンドン支店長を務める。1852年に帰国すると、ジュール・フォサンは自らのメゾンの支配人に指名し、1862年にはすべての決裁権を委ねる。彼はニト以来の筆頭のメゾンとしてのフォサンの名声を引き継ぐとともに、モレル社として1885年まで運営した。その年から娘婿のジョゼフ・ショーメが経営を担い、1889年には名前もショーメと変える。モレルは使用する素材、特に宝石とパールの品質に気を配るとともに、自らの工房だけでなく、外部の才能豊かなメーカーに協力を求めることを厭わなかった。E.フォントネやJ.ヴィエズ、A.ファリーズ、C.デュロン、ファニエール兄弟、カルティエ、O.マサンなどそのすべてがフォサンから引き継いだ納入業者たちであった。