用語集

ローリンズ、トーマス【宝石彫刻師】

Rawlins, Thomas

メダル製作家にしてコインおよび宝石、シール彫刻師、同じく劇作家でもあったイギリス人(c1620-1670)。ゴールドスミスおよび宝石彫刻師として修業を修め、王立造幣局で数年間働く。最初期のメダルは1641年に遡るが、サインが記されるのは有名なオクスフォード・クラウンを製作した1644年以降。以来そこで鋳造されるコインの大半の鋳型を彫刻し、サインを入れた。チャールズ1世の23年目には正式に主任彫刻師に任命され、王の死後は一時フランスに亡命するが王政復古で帰国して造幣局の本来の地位に復帰し、死ぬまでその地位に留まった。